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TOP >  漫画で見る診療案内 >  PSA高値(前立腺癌) >  前立腺生検について

前立腺生検について


前立腺生検とは

前立腺がんの患者さんは、年々増加傾向にあります。PSAという「前立腺特異抗原」(前立腺がんの腫瘍マーカー)の数値が高い方は、前立腺がんの可能性があるのですが、確定診断には「前立腺生検」が必要となります。これは前立腺に針を刺すことで採取できる組織を病理の先生に詳しく調べてもらい、がん細胞の存在を確認してもらう検査になります。この検査は、がんの有無を確認するだけでなく、大きさや悪性度などを調べることで、その後の治療をより正しく選択するために必要な検査です。

方法

前立腺生検には大きく分けて2つの方法があります。「会陰」と呼ばれる陰嚢と肛門のあいだの部分から針を刺す「経会陰式」と、直腸から針を刺す「経直腸式」の2種類があります。当院では「経会陰式」を選択しています。これは生検後の感染及び出血のリスクを考慮しています。直腸からエコーを挿入し、前立腺を確認しながら会陰部より針を刺して前立腺組織を採取します。「経会陰式」からの穿刺の場合、痛みがあるため、低用量の腰椎麻酔にて行います。ですから、患者さんはほとんど痛みはなく日帰りで検査を行えますが、しばらく下肢に力が入らない(立位・歩行困難)ため麻酔の効果が切れるまでクリニック内で休んでからお帰りいただきます。その際に、安全のため(車の運転ができません)、どなたか付き添いの方と一緒にご帰宅していただきます。お迎えの方がいらっしゃらない場合、局所麻酔での検査となります。