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夜尿症


夜尿症とは?

学童期に入っても継続的に「おねしょ」をしてしまう事を「夜尿症」と言いますが、6歳児の10~20%に見られるといわれています(小学校低学年で約10%と減少しますが、小学校高学年でも約5%にみられるといわれています)。夜尿症は3タイプに分けられます。
  • 寝ている間におしっこが作られすぎてしまうタイプ(多尿型)
  • 膀胱におしっこを十分に貯められないタイプ(頻尿型)
  • その両方を持ち合わせているタイプ(混合型)です。
学童期に入って一晩(布団に入って~朝一番のおしっこまで)の尿量が250ml以上なら多尿型の可能性があります。また、昼間におしっこの回数が多く、学校でもしょっちゅうトイレに行く場合は頻尿型の可能性(一回の尿量が150ml以下)があります。

検査・治療のご案内

お子様の年齢に関わらず、まずは生活習慣の改善に取り組んでいただきます。夜間の水分摂取制限や塩分摂取制限などの食生活を含めた生活習慣の改善で軽快が得られることもあります。それでも改善が見られない場合、薬物療法を試みます。昼間の頻尿・尿失禁を伴う場合は膀胱訓練といって、膀胱におしっこを貯める練習も効果的です。しかし、我慢のしすぎは注意が必要です。このような治療で7割ほどのお子さんは1年程度で改善が期待できます。キャンプや研修旅行が心配で来院される場合、治療期間が十分でないと間に合わない事がありますので、数ヶ月前には相談に来て下さい。


自然に夜尿症が改善(治癒)することもありますが、夜尿の存在はお子様にとって肉体的にも精神的にもQOL(生活の質)の低下をきたします。そのことがお子様の負担となり、自信喪失につながったり、楽しい学校生活が送れない原因ともなります。ご両親のご苦労もありますが、それ以上にお子さんはつらい思いをしていることが多いのです。逆に症状が早く改善されれば、お子さんの自信ややる気の回復につながります。
お子様を責めたり、叱って良くなるものではありません。治療に時間を要することも少なからずありますが、焦らずに、しかしながら1日でも早くお子様の夜尿症を治すために一緒に頑張りましょう。

ご家庭での夜尿症対策3原則